まあ、最近の話なんだけど、「キモチップ」って、ツイッターで炎上していたんですよね。賛否両論というより、たぶん「否」に勢いがあったんじゃないの、知らんけど。
私も「キモチップ」って何かと思って、キモイチップ?なのかと思ったが、ほぼキモイチップでもある。もうご存知の方も多いと思うが、ある文具メーカーがつくった小切手風のメモ用紙みたいなもの。
感謝の気持ちをこれに書いて、チップのように渡すというもの。
ここぞとばかりに、「ありがた迷惑」、「紙切れのゴミが増えるだけ」とツッコまれまくる始末。お金の代わりに感謝の気持ちを手書きのメモでって、渡す側が勝手に善な行為をした気分になるかもしれないが、やはりそれもキモイ。
まさに被災地に送る、クソの役にも立たん千羽鶴と同じだと炎上するのもよくわかる。
千羽鶴に恨みはないが、千羽鶴を調べてみると“折り鶴を糸でたくさん繋いだもの。祈りや願いごと、病気回復のために作る。または、その思いを込めて贈り物とする”となっていた。
この千羽鶴の「千」という数には特に意味はないそうで、『千=たくさん』ということらしく、1000羽でなくてもいいのだ。
私はてっきり、千羽鶴は1000羽作って初めて千羽鶴が完成するものだと思っていた。
息子が幼稚園の頃、お友達がケガをして入院した時、妻が「千羽鶴つくってあげようか」と言い出し、
私は「千羽鶴?そんなもん作れるか!」って思って
「1000羽も鶴作るって、どういうことかわかってんのか?1000羽だぞ。数えるだけでも大変だぞ。数え間違えて1000羽のつもりが、999羽鶴で終わってたらどうする?999ってなんか縁起悪くないか?数えてる途中で、657羽か656羽かわからくなったら、面倒だぞ。また最初から数え直さんといかんだろ。人生と同じで、一度途中まで進んだことをまたスタートラインに戻ってやり直すことがどれだけ大変なことかわかってんのか!だいたい、いつ鶴折るの?仕事から帰ってチマチマ鶴折ってたって、1000羽折るのに何日かかると思ってんだ。そのうちとっくにケガがなおって退院するわ。そしたらそれまでの苦労が全部水の泡だぞ。だからって急いで毎日徹夜で1000羽も鶴折っていたら、こっちが入院するぞ。」というと
「うるさい!ボケ!」といわれたのを思い出した。
思い出したといえば、50代以上の人には懐かしい歌。
若い人は知らないでしょう。
私が小学生の頃の歌だと思う。
千葉紘子の『折鶴』。どうぞ。