今日から中国の春節が始まり、新型コロナウイルスが日本でも感染拡大しないか心配で心配で、食べ物しかのどを通りません。
そんな緊急事態に「人生を狂わす名著50」という本の中で紹介されている作品を片っ端から読むという企画を今月から始めました。
とりあえず第1弾は川端康成の「眠れる美女」。
若いっていいな~と、このトシになると痛感しますね。
川端康成の「眠れる美女」の主人公の爺さんは67歳。
この時代の67歳って今の時代ならプラス10歳くらいの年齢だと思う。
その主人公は男としてのあの機能は現役並みらしいすごい爺さんだ。
そんな爺さんが普通におねえちゃんとエッチしたいと思っても絶対相手にされないから、そんな機能を現役並みに持っていても、かえって不幸でないか?何もいいことないのではないか?
そういう機能も現役並みの人は高いカネを払って風俗嬢で性欲を解決するしかありません。
この小説は風俗店が舞台で、相手女性はとにかく眠っているだけという変わったお店。そんな風俗店はこの小説の時代でも実在はしてない形態だと思うが、ハマってしまう主人公の爺さん。
老いとエロティシズム、そして死というテーマの実に悲しい感じがした。
そう感じるのも老いがだんだん私にも迫ってきたということだろう。というか、私の時代は完全に終わった。
この小説で人生が狂うことはないが、ぜひ一読をおススメする。解説を三島由紀夫が書いていて深かったね。
これまでの話を総合すると、年寄りは風俗遊びをしてはいけません。いつどこで脳溢血や心筋梗塞になるかわかりません。死んだらなんもわからんといっても、遺族のことを考えるとラブホテルで死んでたというわけにはいかないゾー。
ということで、性欲に必要なのはイマジネーションで、プレイに必要なのはローションですが、この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。