短い雑記

名乗るほどのものではないオッサンの短い雑記です。含蓄のある事、書けと言えば書けますよ。生存確認用ブログです。

この世は夢よ ただ狂え!

今朝起きたらまた雪が降っていた。

ウンザリするくらい積っていた。

気温が暖かいせいでめっちゃ重い湿った雪だ。怒り狂って雪はねを2時間近くやってオレ死んだ。

もうこれ以上今日は何もできない。マジで雪死ね!じっと手を見る。

やっと動く気になったのは午後2時。

そうだ、読みかけのあの本を読もう。

団鬼六著「真剣師 小池重明」だ。

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団鬼六といえばSM文学界の巨匠で「花と蛇」「夕顔夫人」などの名作を世に出した人物である。昭和の時代SMを堂々と世の中に広めた作家として尊敬しております。

団鬼六先生はSMだけじゃなく将棋にも造詣があり、その中で小池重明というとんでもない生活破綻者で最強のアマ棋士と縁ができてしまう。

小池重明は人妻との駆け落ち3回、寸借詐欺、逃亡生活、世話になった人からカネを何度も盗み酒とギャンブルでスッテンテンになっても不思議と生きている。とんでもないバカ。

団鬼六先生だけじゃなく、古沢氏という人が出てくるが、世話になっていながらその人の店から何度もカネを持ち逃げし、しまいには彼の新車まで盗んで人妻と駆け落ちするという信じられない脳みそ。みんな小池にハマってさあ大変という感じだが、これだけ将棋が超人的に強いのにプロになれない自業自得さを持つ、こういうクズ人間はなぜか人を引き付けるのだろうか。将棋しかない強すぎるアマチュアの破滅の軌跡は実話なだけにスゴイ。

将棋を全く知らなくても全然関係なく読めます。

団鬼六先生の数あるSMものよりこの一冊は面白い。でもSMはみんな好きだよね。

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