短い雑記

名乗るほどのものではないオッサンの短い雑記です。含蓄のある事、書けと言えば書けますよ。生存確認用ブログです。

つめたいよるに

今週も疲れたね。火曜日はアホみたいに雪が降って雪崩、通行止めもあり、仕事上大きな影響を受けましたよ。殺人的な降雪は、ホントに冬という季節はこの世から消えてなくなり、雪には死んでもらうしかないと本気で思いました。富良野のメロン農家ではビニールハウスが雪の重さで倒壊し収穫に影響が出るようだ。私の大好物、メロン。どうしてくれるんだ。

再三申し上げているが、私は冬が大嫌いだ。大雪や吹雪、それでも冬が好きだというバカがいるのだろうか?

雪のないところから北海道の冬を満喫しに来ても、吹雪でホワイトアウトを体験すれば、「キャー、コレが吹雪!凄ーい!」とか言って喜んでいても30分その場にいたら吹雪は二度とゴメンとなるだろうし、雪かき2時間体験なんてやったら高齢者なら死ぬわ。

雪だけではない。何度か必ずあるマイナス20度超え、マイナス30度超えることもある。空気が凍ってキラキラ光るダイヤモンドダストってキレイ!とかいっても、鼻から息を吸えば鼻毛が凍る。そんなところに何分ダイヤモンドダストがキレイなんて言ってられるか?

冬は何ひとついいことがない、1ミリもいいこことがないと言い続けてうん十年だが、一つだけいいことがあった。先週の土曜日気づいた。風呂から上がりビールを飲もうとして冷蔵庫を開けたらなんとビールが入っていない。これが夏ならそこで失意のどん底に崩れ落ちるところだが、箱で買ったビールを玄関の廊下に置いたあったので、冷蔵庫に入れているように冷えていた。夏ならこうはいかない。はじめて冬と握手をしたい気持ちになった。でもその3日後にあの大雪。ビールの件はぶっ飛んだ。

そんなすさんだ日々の中で、江國香織さんの「つめたいよるに」という短編集を読んだ。「デューク」で始まる一冊だが、この一発目から良かった。

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どの作品も書きすぎず、あとは読者の想像や解釈に任せて、江國本人はスーッと作品の彼方に行ってしまう。それでいて、読んだ後に「なんやこれ?」って思うことがない。現実的な物語ではないけれども、江國さんの透明感漂うリアルさは読む価値ありですね。 なんかうまいこと言ってるなオレ。いや知らんけど。

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