YouTubeチャンネル「斉藤紳士の笑いと文学」の動画「【未読のまま死んでいくのは勿体ない長編小説ベスト5】」のトランスクリプトによると、この動画では**「未読で死ぬのはもったいない小説ベスト5」**が紹介されています。限られた人生の時間を使い、読む価値のある素晴らしい作品として、斎藤紳士さん自身も読むのを躊躇しながらも「読んでよかった」と感じた5作品が選ばれています。
紹介された5作品は以下の通りです。
- 第5位:三島由紀夫『豊饒の海』シリーズ
◦ 先日紹介されたばかりの作品です。
◦ 「春の雪」だけでも非常に分厚い本ですが、全4巻を読破して**「読んでよかった」「素晴らしい作品だった」**と評価されています。
◦ 斎藤紳士さんの今後の読書人生においても大きな意味を持つ小説であり、笑い飯の哲夫さんも読むことを推奨していたとのことです。
◦ 「春の雪」だけでも独立して完結しているため、全巻読むのが難しい場合は「春の雪」だけでも読むことが推奨されています。
◦ 一人の文士が最後に残した大きな物語であり、読者に多くのことを考えさせる作品です。
- 第4位:ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』
◦ これも長い作品として知られています。
◦ 金原ひとみさんのエピソードとして、上巻を読むのに何年もかかったが、中・下巻はあっという間に読めた、という話が紹介されています。
◦ 終盤はスピーディーに読める展開があり、ドストエフスキーの作品には「ちょこちょこ面白い」「ボケてくる」部分があると評されています。
◦ どうでもいいことを長く書いているように見える部分も面白いとされており、最後には**すごいカタルシス(浄化作用)**を感じられる作品です。
◦ あの分量を読まなければ得られない感情があるため、読み応えがあるとされています。
- 第3位:ガルシア・マルケス『百年の孤独』
◦ むちゃくちゃ売れた作品であり、そのことだけでも読む価値があるとされています。
◦ 読書好き同士の会話の糸口になるため、そういった意味でも読むべき作品だと述べられています。
◦ 読者は「人間は愚かだな」と感じたり、南米の雰囲気を味わったりできるとのことです。
◦ マジックリアリズムの手法が使われており、例えば72個のボケがあるなど、突き詰めると非常に面白い部分もあると紹介されています。
- 第2位:ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』
◦ 斎藤紳士さんはこの作品を読んで「こんな小説もあるのか」と感じたそうです。
◦ 「意識の流れ」精緻に描かれている点が特徴です。
◦ 時間の流れを巧みにコントロールして読者に感じさせるヴァージニア・ウルフの手腕が素晴らしいと評価されています。
◦ 「灯台へ行きたい」という単純な話にもかかわらず、それを面白く表現する作品の凄さがあると説明されています。
- 第1位:ジョージ・オーウェル『1984年』
◦ ディストピア小説の代表作として知られています。
◦ 「読まずに死ねるか」と言われるほどの作品ですが、シンプルに**「面白いから読んでほしい」**と強く推奨されています。
◦ **今読んでもドキッとすることが多く、「ほとんど当たっている」**と感じるほど、現実との関連性が高い点が指摘されています。
◦ 1948年に書かれたにもかかわらず、約100年後の現代を予見しているかのような内容が書かれていることに、作者の想像力の凄さと楽しさを感じると述べられています。
これらの作品は、限られた時間の中で読む価値のある素晴らしい長編小説として、読者に強く推奨されています。