短い雑記

名乗るほどのものではないオッサンの短い雑記です。含蓄のある事、書けと言えば書けますよ。生存確認用ブログです。

喜多川泰「きみが来た場所」

こんにちは、本好きの皆さん!今日は、喜多川泰さんの最新作「きみが来た場所」についてお話ししたいと思います。

 

この本は、ある日突然、自分の家に見知らぬ男性が現れた主人公・美咲の物語です。男性は、美咲の夫だと名乗りますが、美咲には全く記憶がありません。彼は一体誰なのか?美咲はなぜ彼を忘れてしまったのか?そして、二人の間にはどんな秘密が隠されているのか?そんな謎とドラマが満載の感動作です。

この本の魅力は、何と言っても登場人物の心理描写です。美咲は、自分の過去を知ろうとする一方で、現在の幸せな生活を守りたいという葛藤に苦しみます。彼女の気持ちには、読者も共感できると思います。一方、夫を名乗る男性・智也は、美咲に対する愛情と執着と嫉妬という複雑な感情を抱きながら、彼女を取り戻そうとします。彼の行動には、時に驚き、時に怒り、時に同情することでしょう。二人の関係は、次第に変化していきますが、その展開は予想外で衝撃的です。ラストシーンは、涙なしには読めません。

この本は、ただ感動させるだけではなく、人間の記憶や愛や幸せというテーマについても考えさせられる作品です。美咲や智也のような状況に陥ったら、私たちはどうするだろうか?私たちは何を忘れても許せるだろうか?私たちは何を求めて生きているのだろうか?そんな問いかけが、読後に残ります。

「きみが来た場所」は、心を揺さぶられる一冊です。喜多川泰さんの筆力に感服します。この本を読んで、あなたも涙してみませんか?

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