北海道は記録的な大寒波に見舞われるようです。明日金曜日から。
大寒波となれば子供ころを思い出す。(この先は50代のわかるひとだけでいいよ)
小学校の頃は、マイナス20度超えると1時間遅れだとか、マイナス30度超えると臨時休校だとかになっていた。北海道は。
当時通っていた学校は木造の古い校舎で、大げさに言えば戦時中の建物みたいに冬は異常に寒いのだった。
今は校舎の暖房システムもしっかり整備されているから、どんな気温になっても多分、昔のように1時間遅れだとか臨時休校はないんじゃないかと思う。知らんけど。
当時の暖房は、だるま型の石炭ストーブで、用務員のおじさんが毎朝各教室をまわって火をつけていた。登校したらみんなストーブを取り囲んでいた。
古い教室が温かくなるのに何時間もかかった。だから寒波が来ると1時間遅れだとかの措置をとったのだと思う。
冷え切った教室を温めるためにガンガン石炭突っ込んで燃やすものだから、ストーブ近くの席の子は、暑くて暑くて鼻血を出したりしてるのに、ストーブから一番遠い席では白い息が見えるという寒暖差の激しさがあった。
黒板のそばにあるストーブがガンガン燃えているときは、先生も暑くてたまらず「誰だ!こんなに燃やしたのは!」と怒り出す始末。それでも、後ろの席は寒いのだ。
悪ガキどもは、上靴をストーブにくっつけてゴムが焼ける臭いにおいを出したりした。
酔っ払いみたいな用務員のおじさんは、一日の授業が終わると、ストーブの燃えカスを集めに来るのだが、いつも機嫌がよくて鼻歌交じりで作業をしている。
用務員のおじさんが帰りの作業をしているとき、よく生徒とどうでもいい話をしていた。その中で、忘れられないのが、猫の話。
ある日、学校にうるさい猫がまぎれこんできたとのこと。
用務員のおじさんは、
「あんまりうるさいから、燃えているストーブに放り込んだら、ギャー!といって煙突駆け上って行ったわ(笑)」
そう言って笑う前歯のないおじさんの顔が急に怖くなって、夜も寝られなかったことを今、思い出した。
今思えば、ホントかウソかわからないが、小学生のその時は、ホントだと思い、大人はニコニコしていても、怖いと思った。
この用務員のおじさんは、うちのばあちゃんが言っていた、人さらいと同種の大人だと子供ながらに思ったのを思い出した。
小中高とだるまストーブだったので、この短い文章の中でも小学と中学がごっちゃになっております。
そういえば小学校のときの牛乳はビンだったが、途中から三角のパックになった。
懐かしいな~という思いより、明日の天気が心配だ。寒気とホワイトアウトのダブルパンチらしいのだ。
札幌は雪まつりだが、予報によると40年ぶりの寒波になる。雪まつりどころじゃないよ。