北海道立旭川美術館で開館40周年記念として開催されている『北斎展』に行ってきました。
ものすごい数の作品が展示されていました。
一生で今回の一度しか見れない北斎です。もう二度と見る機会はないでしょう。
こういう巨匠の作品を直接見ることは人生に大きな価値があります。
なんともきめ細かい絵に感心しながら見てましたが、なんといっても青がきれい。
北斎が71歳の時に出会ったベロ藍(プルシアンブルー)。世界的画家に飛躍させたのがこのプルシアンブルー。19世紀に日本に入ってきた新色に北斎は熱狂し数々の傑作を生み出した。
200年以上昔の出来事と現在の自分が繋がった錯覚をしながら、鮮やかなプルシアンブルーに見惚れて、動けないくらいだった。
こんな機会はまさに一生に一度しかない。
アメリカの「LIFE」誌1999年に、「過去1000年でもっとも偉大な業績を残した100人」という特集がった。
エジソン、コロンブス、ガリレオ、ダ・ヴィンチ、ニュートン、ナポレオンなどと共に名を連ねた唯一の日本人が北斎なのだ。
その偉大な人の作品群が今旭川にきているのだ。
とにかく、感動した。
作品の劣化につながってはいけないので美術館の照明は暗めなのだが、もうちょっと明るかったら、もっとプルシアンブルーに動けなくなっただろう。
あの時代、このプルシアンブルー。奇跡の出会いだったと思う。
約200年の時間を越えて目の前にある実物を見るとふわ〜とめまいがするくらいの感覚になる。それがいい。